映画「マタイ受難曲」

1948年11月、カラヤンは映画監督エルンスト・マリシュカと組んでバッハの「マタイ受難曲」を映像に収めた。 初の映像作品だがカラヤンや演奏者は一切映らず、泰西名画が画面に映し出されるモノクロ作品であった。 オーケストラはウィーン・フィルハー…

melo CLASSIC 「フーガの技法」【1944年録音】

melo CLASSIC の7月の新譜、バッハ/「フーガの技法」がようやく届いた。 【melo CLASSIC MC5005】 7月25日に注文し、タイ Phayao の発送日付も25日になのに、約2週間かかっての到着であった。 送料は無料であったが、タイの「書留航空便」はずいぶん…

バッハ/「フーガの技法」・1944年録音

タイ王国のパヤオに本拠地をおく "melo CLASSIC" の今月の新譜に、1944年12月14日リンツでスタジオ録音されたとする、帝国ブルックナー管弦楽団を指揮したバッハ/「フーガの技法」が予告されている。 45分19秒、もちろん初出音源になる。 詳し…

ウィーン直行便の廃止

オーストリア航空が成田~ウィーン(シュヴェヒャート空港)間を毎日運行している【OS51便(復路)/OS52便(往路)】が、この夏運行を終了する。 9月4日(日曜日)のOS52便がラスト・フライトになる。運行を始めたのは1989年7月で、奇しくもカラヤン…

ジョン・ハント 「ディスコグラフィ」第4版

イギリスのジョン・ハント氏の「ヘルベルト・フォン・カラヤン ディスコグラフィ」"philharmonic autocrat" (音楽の独裁者)の第4版が届いた。 第1版は1993年の発行であったから、版を重ねて23年が経ていることになる。 細かいデータを丁寧に扱って…

ドレスデン国立歌劇場管弦楽団450周年記念CD

ドイツ・グラモフォン ( DGG 459 159-2 ) "450 JAHRE SÄCHSISCHE STAATSKAPELLE DRESDEN 1548-1998" にカラヤンの音源が入っていることを確認した。 カルロス・クライバー、フランツ・コンヴィチュニー、カール・ベーム等蒼々たるメンバーの中に、カラヤンも…

録音データの更新

カラヤンのCD再発に当たって、それぞれの録音データを確認しておかないと新しいデータになっていたりして、旧来のものが更新されている場合がある。 そんな時は、「レコード芸術」誌の巻末『新譜一覧表』か、毎年1月号に付録として付く「レコード イヤー・…

R.シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」作品40

カラヤンはR.シュトラウスの楽曲・オペラを好んで演奏したが、中でも交響詩「英雄の生涯」作品40の演奏頻度は抜きん出ている。 生涯の演奏会記録(オペラ公演も含む3540回)からでも、合計72回を確認できる。 最初は1933年11月26日のウル…

4月5日 誕生日

4月5日はカラヤンの誕生日です。 今年は108回目の誕生日に当たります。 アニフ村に行く予定が立たないでおりますが、アニフ教会の鐘の音を聴いてみたいと思います。 この写真はカラヤンの生涯最後の撮影といわれるものです。

落ち穂ひろい

このところ、カラヤンの新しい音源が全く出てこない。 以前はベルリン・フィルの海外公演やザルツブルク音楽祭のドキュメント音源が、たくさんCD化され発売されたが、昨年2月にCD化された、ウィーン・フィルとの1964年ブカレスト公演のモーツァルト…

レオンティーン・プライス/クリスマス曲集

カラヤンの数ある録音の中でも、12月のこの時期、特に売れ続けている一枚がある。 1961年にイギリス・デッカのジョン・カルショウのチームとウィーンのゾフィエン ザールで収録した、レオンティーン・プライスを起用した「クリスマス曲集」である。 収…

ショスタコーヴィチ/交響曲第9番

カラヤンの生涯にわたっての演奏会記録にも、膨大な量の盤歴(レコーディング歴)にも、ショスタコーヴィチの交響曲第9番作品70は存在しない。 ところがだいぶ以前に、NHK-FM放送でヘルベルト・フォン・カラヤン指揮チャイコフスキー音楽院管弦楽団の演奏…

後援会限定・特別仕様CD盤

ザルツブルク・イースター音楽祭には、発足当時から登録制の後援会があった。 会員にはカラヤンの直筆サインの入ったレコード・セットなどが配られていたが、カラヤン没後も節目の年など、折々に特別仕様のCDが製作されていたようだ。 このCDはドイツ・グラ…

ザルツブルク空港

Pointing: Flughafen — Play 24 hours 現在、世界各地にライブ・カメラが設置されていて、リアルタイムで映像を見ることが出来る。 アニフ村には、まだライブ・カメラの設置はないようだが、ザルツブルク市内中心部には、いくつかのカメラがある。 アニフ村…

【新譜】R.シュトラウス/ウィーン・フィル

ご紹介が遅くなったが、今月初旬より「ザルツブルク音楽祭」のライブ音源・新譜がCDショップに並んでいる。 【C909 151B】 ORFEO D'OR の「フェスティヴァル・ドキュメント・シリーズ」で、1964年8月30日のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との演…

ギュンター・ブレースト・インタヴュー

ドイツ・グラモフォンのサイトにギュンター・ブレースト氏のインタヴューがアップされている。 カラヤンの1980年代のドイツ・グラモフォンにおける数々の録音を手がけた、豪腕プロデューサーである。 お元気な様子で、ご自身が手がけたレコードを手にと…

ゴールド・ジャケット

レコード時代の1970年~80年代、ドイツ・グラモフォンには「シルバー・ジャケット」という規定があった。 これは、発売前よりある程度売り上げが見込まれる、いわゆる『定番』になり得る録音盤に対して、ジャケットを銀色で飾るというものである。 カ…

越野栞 「ザルツブルク日記」

近代文藝社より、越野栞著「ザルツブルク日記」(ISBN4-7733-2688-3)と「続・ザルツブルク日記」(ISBN4-89039-223-8)の2冊が刊行されている。 著者の越野さんは、都立高校の教師をしておられ、夏休みの期間中を利用してザルツブルク音楽祭に参加された、…

フィルハーモニー50年

1963年10月に竣工したベルリンのフィルハーモニーは半世紀もの歴史を刻んだ。 このドキュメンタリー映像はドイツで制作されたもので、国内でも放送されたようだ。 10月15日の11時から行なわれた「開所式典」における、カラヤン指揮の「レオノー…

ザルツブルクでのオペラ公演

カラヤンの「ザルツブルク音楽祭」でのデビューが1933年であることは、前回の記事でまとめた。 しかしその前、故郷ザルツブルクでオペラを指揮した記録がわずかであるが確認することが出来る。 1929年4月19日 祝祭劇場 モーツァルテウム音楽院管…

ザルツブルク音楽祭・初登場

今年もザルツブルク音楽祭が開幕している。 Salzburger Festspiele – 18. Juli bis 30. August 2015 カラヤンの初登場は1933年で25歳の年であった。 戦後は公式に資料が残るのは1948年と1949年の年で、1957年以降は毎年の参加であった。 …

ラデツキー行進曲

デジタル録音期に入ってすぐの1980年6月、カラヤンはベルリン・フィルとシュトラウス・ファミリーの「ワルツ・ポルカ・マーチ・序曲集」を3枚組で完成させた。 ボックスを飾ったのはダイヤモンドをちりばめた、ヴァイオリンの立ち姿であった。 収録さ…

2人の孫娘

カラヤンの次女アラベルさんは結婚されていて、2人の娘さんがいる。 イーリア(Elia)さんとカリーナ(Kalina)ちゃんである。 【イザベルさん(54)、エリエッテ夫人、アラベルさん(50)、イーリアさん】 【カリーナちゃん(10)とエリエッテ夫人】…

1979年普門館・ヴェルディ/「レクイエム」

1979年10月、新芸術家協会招聘によるカラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の東京公演が杉並区にある普門館という巨大ホールで行なわれた。 全9公演の内、後半5公演は初来日のウィーン楽友協会合唱団との共演で合唱付楽曲が演奏された。 …

モーツァルテウム音楽院・夏期講習

1932年の夏、カラヤンは生まれ故郷ザルツブルクの「モーツァルテウム音楽院」のサマーセミナーで、クレメンス・クラウス教授の指揮講習会で助手を務めた。 この時、音楽院の正面玄関で撮られた記念写真が残されている。 中央が40歳のクラウス教授で、…

サル・プレイエル

ベルリン・フィルの「デジタル・コンサートホール」のデータで、バッハ/「ブランデンブルク協奏曲 第3番」と「管弦楽組曲 第2番」の収録日が1967年5月10日で、収録会場がパリのサル・プレイエルとなっている。 パリのプレイエル(Salle Pleyel)が…

奈良散策・東大寺大仏殿

1966年のベルリン・フィルの日本公演は、東京、大阪以外にも各都市を廻った。 大阪公演の翌日、カラヤン夫妻は奈良散策を楽しんだ。 東大寺や春日大社での写真が残されている。 もちろん大仏殿の中にも入ったことであろう。 鹿にエサを与えている一方、…

「写真集」ウィーン・フィル版

エリック・ラッシングの写真集「HERBERT VON KARAJAN」にウィーン・フィルが作った特別版がある。 写真集自体は一般に販売された原書と同じだが、重厚な帯が付き、金文字でウィーン・フィルのロゴ・マークが入り、"HERBERT VON KARAJAN EDITION" の文字があ…

心電図の波形

カラヤンのサインは良く心電図の波形に例えられる。 若い頃からのサインを順に並べてみると、緩やかだった波形が著しい振幅を示す時期がある。 70年代の前半、特に1972年~73年頃である。 【1972年2月13日 ベルリン・フィル演奏会プログラム…

映像収録データの詳細

ベルリン・フィルの映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」(有料・登録制)は、アーカイブの中にカラヤンの映像が多数含まれている。 Herbert Von Karajan in the Digital Concert Hall トレイラーでは、数分程度のプレビュー・サンプル映像を見る…