ウィーン直行便の廃止

オーストリア航空が成田~ウィーン(シュヴェヒャート空港)間を毎日運行している【OS51便(復路)/OS52便(往路)】が、この夏運行を終了する。

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9月4日(日曜日)のOS52便がラスト・フライトになる。運行を始めたのは1989年7月で、奇しくもカラヤンが亡くなったその日であり、28年間の運行に幕を下ろす事になる。

成田をお昼前に飛び立ち、時差の関係でウィーンに着くのは夕方で、ホテルにチェックインしたとしても、十分にその日の国立歌劇場の公演や楽友協会の演奏会に間に合うという、日本人にとってなじみの深い路線であった。

オーストリア航空では、この春からウィーン~上海便をデイリー運行していて、成田便を廃止する翌日からは、ウィーン~香港便を運行すると発表されていて、完全な中国市場へのシフト変更で日本市場は見放されてしまった形となった。

OS52便・OS51便は、これまで10回以上も利用してきただけに、大変残念な決定となった。深紅の客室乗務員の制服の色は印象的であり、復路のOS51便では食事の合間にキチンラーメンが出されることがあった。カップをあけて、前から順番にお湯を入れてもらうのだか、銀色ポットのお湯はそれほど熱くなく、後ろの方の座席までくる頃にはぬるま湯になってしまっていて、中途半端なカップラーメンとなってしまうのだが、客室がチキンラーメンの香りに包まれたのもたのしい想い出であった。

これからウィーンへ入るときは、全日空ミュンヘン便やルフトハンザのフランクフルト便から乗り継ぎが考えられる。

アニフ村が少しだけ遠くになったてしまった気がする。