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melo CLASSIC 「フーガの技法」【1944年録音】

melo CLASSIC の7月の新譜、バッハ/「フーガの技法」がようやく届いた。

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【melo CLASSIC MC5005】

7月25日に注文し、タイ Phayao の発送日付も25日になのに、約2週間かかっての到着であった。

送料は無料であったが、タイの「書留航空便」はずいぶんゆっくりしている。

封入されている解説書は英語であるが、表紙と裏表紙のカラヤンの写真ははじめて見るものである。

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1944年12月14日の録音データは、いままで知られておらず、ザルツブルクの「カラヤン・インスティテュート」のデータバンクにも登録がない。

http://www.karajan.org/jart/prj3/karajan/main.jart

1986年にグラーツの出版社より刊行された、Hanns Kreczi著 "Das Bruckner-Stift St.Florian und das Linzer Reichs-Bruckner-Orchester 1942-1945" には、この録音について触れられており、1945年2月4日(日曜日)18時よりラジオ放送されたとある。

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また国内の出版物では、新日本フィルハーモニー交響楽団の2005年11月「演奏会プログラム」冊子に、ゲルハルト・ボッセ「わが音楽と人生③-まぼろしのリンツ帝国ブルックナー管弦楽団」にカラヤン指揮の「フーガの技法」が録音されたとの記述がある。

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この記事に掲載されている写真は、上記の Kreczi の書籍より転載されているものである。

クリアーな音質は全体で45分程で、トラック12の「未完のフーガ」は未完のまま演奏されていて唐突に終わる感がある。

ラジオ放送が本当にされたのであれば、録音された音源がベルリンへ運ばれたとも考えられ、この貴重な録音が保存されたと推測できる。

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ジャケットに使われた写真は、いつ撮られたものか判らないが、カラヤンの左手薬指には指輪がはめられており、大変珍しいものである。

戦中の貴重な音源の登場を心から喜びたい。