初出音源 1960年ベルリン・フィル/62年ウィーン・フィル フランス公演ライブ
来月の新譜予告に60年代はじめにパリ・シャンゼリゼ劇場で行われたベルリン・フィルとウィーン・フィルとの初出音源が告知されている。
スペクトラム・サウンド(Spectrum Sound)からフランス国立視聴覚研究所(ina)提供の音源として発売される、1960年4月26日と1962年4月9日の2公演のライブ音源である。
【CDSMBA 025】
1960年のベルリン・フィルとの演奏会は、ベートーヴェン/交響曲第8番と第9番「合唱」の2曲である。
4月21日から5日間かけて行われたベートーヴェン・チクルスの最終日の2曲で、「第9」のソリストは、ウィルマ・リップ(S)、クリスタ・ルートヴィヒ(A)、ワルデマール・クメント(T)、ゴットロープ・フリック(Bs)とエリザベート・ブラッスール合唱団という布陣である。
【CDSMBA 026】
1962年のウィーン・フィルとの演奏会は、ロカテッリ/合奏協奏曲第10番、シューベルト/交響曲第8番「未完成」、R.シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」とアンコールで演奏されたヨーゼフ・シュトラウスのワルツ「うわごと」で、「ツァラトゥストラ」のヴァイオリン・ソロはコンサート・マスターのヴィリー・ボスコフスキーである。
この2日とも初出音源であり、ベートーヴェンの2曲はモノラルで、62年のウィーン・フィルとの音源はステレオ録音とされ、いずれも2枚組での発売である。
ジャケットに使われている写真は、1970年の「幻想交響曲」映像収録時のものと思われる。
発売予定日は7月20日、たいへん期待の持てる初出音源の登場である。