レハール/喜歌劇「メリー・ウィドゥ」
ドイツ・グラモフォンに録音した、レハールの喜歌劇「メリー・ウィドゥ」の録音データについて確認しておきたい。
昨年5月に発売されたSHM-CDの「ハイライト盤」UCCG4958で、録音データが1972年2月15-16日、11月2-3日、12月1-2日、73年1月10日になっていることに気がついた。
その前は21年前の1993年7月発売のPOCG2870~1の全曲盤で、録音データが1972年2月15-16日、11月2-3日としかなく、12月と翌年1月の計3日がなかったのである。
もう一つ前は1986年5月発売の「ハイライト盤」F35G50316で、こちらの録音データは12月、翌年1月分が含まれている。
さらにLP期を調べてみると、日本で発売されたMG9719~20(1973年12月発売)、MG8033~4(1975年8月発売)、40MG 0131~2(1981年9月発売)の3つとも、12月と翌年1月の計3日が含まれているデータとなっている。
欠落データで発売されたPOCG2870~1の全曲盤は、20年以上も再発がなく、この欠落データが長らく正しいものとして通用してしまって、一部の「ディスコグラフィ」で、72年2月、11月だけのデータが一人歩きしていることが判明した。
POCG2870~1は「メリー・ウィドゥ」全曲の他に、スッペの序曲6曲が収録されており、両方のデータを併記する際に、「メリー・ウィドゥ」の後半3日が欠落してしまったものと推測できる。
【ベルリン・イエス・キリスト教会で「メリー・ウィドゥ」録音中の、エリザベス・ハーウッド、ゾルタン・ケレメン、ルネ・コロ、テレサ・シュトラータス、ヴェルナー・ホルヴェーグ】