1988年80歳を迎えたカラヤンは、「ザルツブルク・イースター音楽祭」の期間中に誕生日のお祝いしてもらった。
4月4日「トスカ」の終演後、祝祭大劇場の舞台上でのことで、第3幕のセットのまま、椅子に座ったカラヤンとエリエッテ夫人は、配役の大勢の兵士ほか、関係者に取り巻かれて行なわれた。
オーケストラ・ピットのベルリン・フィルは安永徹の指揮で「ハッピー・バースディ」演奏し、このためにウィーンから駆けつけたウィーン・フィルのブラス・セクションも「ファンファーレ」を奏でたという。
実に楽しそうな様子が、この写真から伝わってくる。
左側の黒いドレスの美人は、次女のアラベルさんである。