心電図の波形
カラヤンのサインは良く心電図の波形に例えられる。
若い頃からのサインを順に並べてみると、緩やかだった波形が著しい振幅を示す時期がある。
70年代の前半、特に1972年~73年頃である。
【1972年2月13日 ベルリン・フィル演奏会プログラム】
晩年はサインの数も少なくなっていったと思われ、振幅もそれほど大きくはない。
カラヤンのサインは、自ずと絶頂期が判る仕組みになっている。
ただ、例外的に1970年12月15日のサインが振幅が小さい。
マーラーの交響曲「大地の歌」を演奏した日だが、この日は調子がいまいち良くなかったのか、またはサインを求める人がたくさんいて時間を短縮してサインをしたのか、色々と想像させられるものになている。