録音データの更新

カラヤンのCD再発に当たって、それぞれの録音データを確認しておかないと新しいデータになっていたりして、旧来のものが更新されている場合がある。

そんな時は、「レコード芸術」誌の巻末『新譜一覧表』か、毎年1月号に付録として付く「レコード イヤー・ブック」が大変重宝する。

さて先月、3月23日にワーナー・クラシックスから再発されたEMI録音の「ハイドン交響曲第101番「時計」と第83番「牝鶏」がデータ更新されている。

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【WPCS 23224】

旧来のデータは、2曲で「1971年8月20日、23日 サンモリッツ・フランス教会」となっていたのだが、WPCS23224のデータでは交響曲第101番「時計」が8月23日、 第83番「牝鶏」の録音日が8月20日と分離して記載されている。

2曲が別々の日に1曲ずつ録音されていたことが判明した。

夏期のサンモリッツでの録音は、ザルツブルク音楽祭の中日を終えてから大取りの演奏会の前の、わずかな期間に行なわれていたもので小編成の楽曲が取り上げられた。

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この2枚の写真は、サンモリッツのフランス教会での録音セッションの様子だが、1971年のハイドンのセッションではなく、翌72年のヴィヴァルディ/「四季」の時のものである。