映画「マタイ受難曲」

1948年11月、カラヤンは映画監督エルンスト・マリシュカと組んでバッハの「マタイ受難曲」を映像に収めた。

初の映像作品だがカラヤンや演奏者は一切映らず、泰西名画が画面に映し出されるモノクロ作品であった。

オーケストラはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団で、全曲ではなく95分ほどのハイライト版であった。

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エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)エリーザベト・ヘンゲン(A)

ヴァルター・ルートヴッヒ(T)カール・シュミット=ワルター(Bs)

ハンス・ブラウン(Br)ラウル・アスラン(ner)

ヴィリー・ボスコフスキー(vn)アントン・ハイラー(cemb)

ハンス・カーメシュ(ob)フランツ・シュッツ(org)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ウィーン楽友協会合唱団

ウィーン少年合唱団

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日本ではミリオンコンサート協会によって、1984年12月に銀座のヤマハホールにおいて3回の上映があった。

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バッハの没後200年を記念して制作されたもので、演奏を収めた本格的な映像作品である1960年のザルツブルク音楽祭でのR.シュトラウス/歌劇「ばらの騎士」より、遙か以前の試みであった。