モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番・第2楽章
1978年6月、カラヤンとベルリン・フィルはスイスでの公演を終えてフランスのパリで3回の演奏会を持った。
6月24日はパリ・テレビのスタジオでの演奏会で、映像栄えする作品やカラヤン馴染みのソリストを迎えての作品が演奏された。
このモーツァルトのピアノ協奏曲第21番はアレクシス・ワイセンベルクを迎えての演奏だが、第2楽章はカラヤン自身がピアノに向かった珍しい映像である。
カラヤンが幼年期よりピアノの習得を学んでいたことは伝記などで語られているところだが、指揮者になってもチェンバロを弾くことがあり、レコーディングや映像作品に記録されている。
パリ・テレビの特別コンサートは、ヴェルディ/歌劇「運命の力」序曲にはじまり、最後のムソルグスキー(ラヴェル)/組曲「展覧会の絵」より「キエフの大門」まで、司会者との対談などをはさみ、全11曲が演奏された3時間近い番組となった。
フランスでこのような特別な企画が実現したことは、カラヤンの側近であったミシェル・グロッツの手腕が発揮されたものと思われる。
「ショスタコーヴィチを見舞う死の乙女」
カラヤンの長女イザベルが、今月サントリーホールで「一人芝居」を公演する。
11月19日(土曜日)の予定で、ザルツブルク・イースター音楽祭 in JAPAN
の公演中、サントリーホール・ブルーローズで行なわれる『ショスタコーヴィチを見舞う死の乙女-不安についてのコラージュ』というタイトルでの一人芝居である。
詳細はサントリーホールのホームページをご覧いただきたい。
また、イザベルからのメッセージは下記のサイトで見ることが出来る。
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/feature/salzburgeasterfest/pdf/isabelkarajan.pdf
2012年8月に行なわれた「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」での、オネゲル/「火刑台上のジャンヌ・ダルク」の以来の日本での公演になる。
ベルリン・フィルとの最終演奏会
1989年3月に行なわれた、「ザルツブルク復活祭」でのベルリン・フィルとの共演が、カラヤンにとってこのオーケストラとの最期の演奏会になった。
3月27日18時30分より祝祭大劇場で演奏された、ヴェルディ/レクイエムの時のことである。
ソリストはアンナ・トモワ=シントウ(S)、アグネス・バルツァ(Ms)、ヴィンスン・コール(T)、パーター・ブルチュラーゼ(Bs)、ウィーン楽友協会合唱団という布陣であった。
この日の録音は、会場客席で撮られたプライヴェート録音が存在するのだが、終曲の "Libera me" が消えるように終わったのち、客席の片隅からパラパラと拍手が起こるのだが直ぐに止んでしまう。
その後しばらくあって指揮台付近ではコツコツと靴音が聞え、そのあと楽員達が立ち上がり解散するところまでが録音されている。
この演奏会の新聞報道では、演奏中からカラヤンの顔面は蒼白で、終演後にパラパラと起こった片拍手はカラヤン自身が手を挙げて制止ししたと伝えられている。
また、一度舞台から下がって再び登場することはなかったとも伝えられている。
コツコツ聞える靴音はステージ・マネージャー(カラヤンの介添え役の方)が出てこられ、カラヤンをつれて下がったときのものと考えられる。
いつもなら終演後は熱狂的な拍手が続くのが常であって、宗教曲の場合でも拍手は起きているだが、この演奏会の録音は違う様子を記録している。
3月21日の同じ曲目での演奏会録音はオーストリア放送協会でオン・エアーされた録音が存在するが、やはり拍手は起こるが止められている。
その後、再び拍手が起こるが止められ、それが何度か繰り返されている。
3月27日の拍手は1回切りである。それもごくわずかな人によって、ほんの数秒である。
1938年4月8日にベルリン・フィルを初めて指揮してから、1525回目の演奏会であった。この演奏会の写真は未だに見たことがない。
ドイツ国内演奏旅行・プログラム写真
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のドイツ国内演奏旅行のプログラムは、主催者に関わらずB5の大きさで統一されており、表紙にはカラヤンの白黒写真がもちいられている。
1955年から87年までに行なわれた、ドイツ国内の演奏旅行プログラムの写真を並べてみることにする。
【1955年2月】ヴォルフスブルク/ハノーファー/ハンブルク
主な演奏曲目 チャイコフスキー/交響曲第5番・ベートーヴェン/交響曲第7番・ブラームス/交響曲第1番
【1956年4月~5月】キール/ハンブルク/ブレーメン/オルデンブルク/ハノーファー/ボッフム/ドルトムント/エッセン/デュッセルドルフ/フィアーゼン/(アントワープ/オステンド/パリ)/ケルン/ヴォルフスブルク
主な演奏曲目 ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」、第5番、第7番・チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」・ブラームス/交響曲第2番
【1958年2月】キール/ハンブルク/ハノーファー/ビーレフェルト/ヴッパタール/デュッセルドルフ/フィアーゼン/(パリ)/ドルトムント/エッセン/ケルン
主な演奏曲目 チャイコフスキー/交響曲第5番・ラヴェル/「ダフニスとクロエ」組曲第2番・チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番・ベートーヴェン/交響曲第5番、第6番「田園」、第7番・シューマン/交響曲第4番・ブラームス/交響曲第2番
【1958年10月】ヴォルフスブルク/シュトゥットガルト/マンハイム/フライブルク
主な演奏曲目 ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」・ブラームス/交響曲第1番、第2番・ベートーヴェン/交響曲第7番
【1959年2月】ハノーファー/ブレーメン/ハンブルク/リューベック/キール/エッセン/ドルトムント/デュッセルドルフ/フランクフルト
主な演奏曲目 ベートーヴェン/交響曲第5番、第7番・R.シュトラウス/「英雄の生涯」・ブラームス/交響曲第2番・ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」
【1960年4月】(パリ)/ケルン/ボン/ビーレフェルト/ヴィースバーデン
主な演奏曲目 R.シュトラウス/「英雄の生涯」・ベートーヴェン/交響曲第5番
【1960年10月】ハノーファー/フランクフルト/ミュンヘン/シュトゥットガルト/(バーゼル/ベルン/ジュネーヴ/チューリヒ/ミラノ)/フライブルク/カッセル
主な演奏曲目 チャイコフスキー/交響曲第4番・ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」・R.シュトラウス/「英雄の生涯」・ブラームス/交響曲第2番
【1961年4月】(ロンドン)/デュッセルドルフ/エッセン/ドルトムント/ハンブルク/ヴルフスブルク
主な演奏曲目 ブラームス/交響曲第1番、第2番、第3番・チャイコフスキー/交響曲第4番
【1962年11月】(ロンドン)/デュッセルドルフ/エッセン/ミュンスター/ブレーメン/キール/ハンブルク
主な演奏曲目 チャイコフスキー/交響曲第4番・R.シュトラウス/「英雄の生涯」・ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」、第7番・バルトーク/管弦楽のための協奏曲
【1963年3月】ハノーファー/カッセル/シュトゥットガルト/フライブルク/フランクフルト
主な演奏曲目 ブルックナー/交響曲第7番・ドヴォルザーク/交響曲第8番・ベートーヴェン/交響曲第5番、第6番「田園」
【1964年4月】ハンブルク/ブレーメン/ハノーファー/ヴォルフスブルク/ミュンスター/デュッセルドルフ/カッセル/ミュンヘン/シュトゥットガルト/ニュルンベルク
主な演奏曲目 チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」・R.シュトラウス/「英雄の生涯」・ブラームス/交響曲第1番、第2番・ベートーヴェン/交響曲第5番、第6番「田園」
【1965年10月~11月】ミュンヘン/シュトゥットガルト/ニュルンベルク/フランクフルト/バート・ゴーデスベルク/カッセル/ヴォルフスブルク/ハノーファー/ハンブルク
主な演奏曲目 ベルリオーズ/幻想交響曲・チャイコフスキー/交響曲第5番・ラヴェル/「ダフニスとクロエ」第2組曲・ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」
【1966年11月】ハンブルク/ブレーメン/ハノーファー/ビーレフェルト/ヴォルフスブルク
主な演奏曲目 ムソルグスキー(ラヴェル)/「展覧会の絵」・ベートーヴェン/交響曲第7番・チャイコフスキー/交響曲第4番・シューマン/交響曲第4番
【1967年4月~5月】ミュンヘン/フライブルク/シュトゥットガルト/ニュルンベルク/ハイデルベルク/フランクフルト/(パリ/ロンドン/フィレンツェ)
【1968年1月】ミュンヘン/ニュルンベルク/リンダウ/シュトゥットガルト/フランクフルト
主な演奏曲目 ブルックナー/交響曲第4番・ブラームス/交響曲第2番・ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」、第5番・チャイコフスキー/交響曲第4番
【1968年4月~5月】ハンブルク/ブレーメン/カッセル/ヴォルフスブルク
主な演奏曲目 プロコフィエフ/交響曲第5番・ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」・チャイコフスキー/交響曲第4番
【1969年1月】ミュンヘン/シュトゥットガルト/ニュルンベルク/フランクフルト/(ルクセンブルク)
主な演奏曲目 シューベルト/交響曲第9番・プロコフィエフ/交響曲第5番・チャイコフスキー/交響曲第5番・ベートーヴェン/交響曲第7番
【1969年5月】ハンブルク/キール/ハンブルク/ウッパータール/デュッセルドルフ/ファノーファー/(プラハ/モスクワ/レニングラード/ロンドン/パリ)
主な演奏曲目 ブラームス/交響曲第2番・ベートーヴェン/交響曲第7番・ショスタコーヴィチ/交響曲第10番・チャイコフスキー/交響曲第5番・シューベルト/交響曲第9番・R.シュトラウス/「英雄の生涯」
【1970年1月】ハンブルク/ハノーファー/ブラウンシュヴァイク/カッセル/ミュンスター/デュイスブルク/ヴォルフスブルグ
主な演奏曲目 チャイコフスキー/交響曲第5番・ブラームス/交響曲第2番、第4番・ベートーヴェン/交響曲第5番、第7番
【1971年1月】ハノーファー/ミュンスター/ブレーメン/ハンブルク/ヴォルフスブルク/ブラウンシュヴァイク
主な演奏曲目 フランク/交響曲・チャイコフスキー/交響曲第4番・ブラームス/交響曲第1番、第2番
【1971年4月~5月】クロンベルク/ミュンヘン/シュトゥットガルト/ウルム/ニュルンベルク/マインツ/ヴィースバーデン
主な演奏曲目 ブルックナー/交響曲第8番・ブラームス/交響曲第1番、第2番・ベートーヴェン/交響曲第4番、第5番、第7番
【1971年11月】ハンブルク/ハノーファー/ブラウンシュヴァイク/デュッセルドルフ/ウッパータール
主な演奏曲目 ドヴォルザーク/交響曲第8番・ベートーヴェン/交響曲第4番、第5番、第6番「田園」、第7番・ラヴェル/「ダフニスとクロエ」第2組曲・ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」
【1972年4月~5月】ミュンヘン/シュトゥットガルト/ハイルブロン/カールスルーエ/ニュルンベルク/マインツ/ヴィースバーデン/ボン/(バルセロナ/マドリード/ロンドン/ブリュッセル/パリ)
主な演奏曲目 ドヴォルザーク/交響曲第8番・ラヴェル/ボレロ・ベートーヴェン/交響曲第4番、第5番・ブラームス/交響曲第1番、第2番・メンデルスゾーン/交響曲第3番「スコットランド」
【1972年10月】(ベオグラード)/ハンブルク/ハノーファー/ブラウンシュヴァイク/ミュンスター/ボン
主な演奏曲目 ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」、第5番、第7番・ブラームス/交響曲第1番・チャイコフスキー/交響曲第4番
【1973年5月】マインツ/カールスルーエ/シュトゥットガルト/ニュルンベルク/アウグスブルク
主な演奏曲目 ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」・ベートーヴェン/交響曲第5番・R.シュトラウス/家庭交響曲・ブラームス/交響曲第1番、第2番
【1974年5月】デュッセルドルフ/ウッパータール/ドルトムント/ヴォルフスブルク/ブラウンシュヴァイク/ハンブルク
主な演奏曲目 ムソルグスキー(ラヴェル)/「展覧会の絵」・チャイコフスキー/交響曲第4番・バルトーク/管弦楽のための協奏曲・ドヴォルザーク/交響曲第8番
【1975年5月】マンハイム/カールスルーエ/ハイルブロン/シュトゥットガルト/ニュルンベルク/ミュンヘン
主な演奏曲目 モーツァルト/交響曲第35番「ハフナー」、第39番、第40番、3台のピアノのための協奏曲
【1976年5月】ハノーファー/ハンブルク/ウッパータール/デュイスブルク/マインツ/(プラハ)
主な演奏曲目 モーツァルト/交響曲第35番「ハフナー」、第40番、第41番「ジュピター」、3台のピアノのための協奏曲
【1980年6月】ハノーファー/ブラウンシュヴァイク/(ブリュッセル/アムステルダム/パリ)
主な演奏曲目 チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」・プロコフィエフ/交響曲第5番
【1980年10月】マインツ/ヘフスト/マンハイム/シュトゥットガルト/ミュンヘン/ニュルンベルク
主な演奏曲目 ドヴォルザーク/交響曲第8番、第9番「新世界より」・マーラー/交響曲第4番・ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲・ブルックナー/交響曲第7番
【1985年10月】ハンブルク/ハノーファー/フランクフルト/シュトゥットガルト/(チューリヒ/ジュネーブ)
主な演奏曲目 ラヴェル/ボレロ・ベルリオーズ/幻想交響曲・ブラームス/交響曲第2番、第3番
【1987年11月】ハンブルク/ハノーファー/デュッセルドルフ/ケルン/フランクフルト/ミュンヘン
主な演奏曲目 ムソルグスキー(ラヴェル)/「展覧会の絵」・ブラームス/交響曲第2番、第4番・ベルリオーズ/幻想交響曲・ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」・R.シュトラウス/アルプス交響曲
カラヤンの代表的な写真の移り変わりを見ることが出来る。
録音データ更新
少し前の発売になるが、エソテリックから "5 GREAT OPERAS" と題され発売されたSACDのマスカニーニ/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」、レオンカヴァッロ/歌劇「道化師」(ESSG90116~7)2枚組が新しい録音データになっている。
従来のデータは「1965年9月~10月、ミラノ・スカラ座」とされていたのだが、エソテリック盤では「1965年9月29日~10月5日、ミラノ・スカラ座」とより詳しく明記されている。
1965年9月の演奏会記録を確認すると、23日(木)と24日(金)、26日(日)と27日(月)はフィルハーモニーでベルリン・フィルとの演奏会を持っているので、28日にミラノに移動して29日から録音セッションに臨んだことが判明する。
ハンス・ヴェーバーとギュンター・ヘルマンスによる、ドイツ・グラモフォンにおける録音である。
【モニタールームのフィオレンツァ・コッソット、カラヤン、カルロ・ベルゴンツィ】
映画「マタイ受難曲」
1948年11月、カラヤンは映画監督エルンスト・マリシュカと組んでバッハの「マタイ受難曲」を映像に収めた。
初の映像作品だがカラヤンや演奏者は一切映らず、泰西名画が画面に映し出されるモノクロ作品であった。
オーケストラはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団で、全曲ではなく95分ほどのハイライト版であった。
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)エリーザベト・ヘンゲン(A)
ヴァルター・ルートヴッヒ(T)カール・シュミット=ワルター(Bs)
ハンス・ブラウン(Br)ラウル・アスラン(ner)
ヴィリー・ボスコフスキー(vn)アントン・ハイラー(cemb)
ハンス・カーメシュ(ob)フランツ・シュッツ(org)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ウィーン楽友協会合唱団
日本ではミリオンコンサート協会によって、1984年12月に銀座のヤマハホールにおいて3回の上映があった。
バッハの没後200年を記念して制作されたもので、演奏を収めた本格的な映像作品である1960年のザルツブルク音楽祭でのR.シュトラウス/歌劇「ばらの騎士」より、遙か以前の試みであった。
melo CLASSIC 「フーガの技法」【1944年録音】
melo CLASSIC の7月の新譜、バッハ/「フーガの技法」がようやく届いた。
【melo CLASSIC MC5005】
7月25日に注文し、タイ Phayao の発送日付も25日になのに、約2週間かかっての到着であった。
送料は無料であったが、タイの「書留航空便」はずいぶんゆっくりしている。
封入されている解説書は英語であるが、表紙と裏表紙のカラヤンの写真ははじめて見るものである。
1944年12月14日の録音データは、いままで知られておらず、ザルツブルクの「カラヤン・インスティテュート」のデータバンクにも登録がない。
http://www.karajan.org/jart/prj3/karajan/main.jart
1986年にグラーツの出版社より刊行された、Hanns Kreczi著 "Das Bruckner-Stift St.Florian und das Linzer Reichs-Bruckner-Orchester 1942-1945" には、この録音について触れられており、1945年2月4日(日曜日)18時よりラジオ放送されたとある。
また国内の出版物では、新日本フィルハーモニー交響楽団の2005年11月「演奏会プログラム」冊子に、ゲルハルト・ボッセ「わが音楽と人生③-まぼろしのリンツ帝国ブルックナー管弦楽団」にカラヤン指揮の「フーガの技法」が録音されたとの記述がある。
この記事に掲載されている写真は、上記の Kreczi の書籍より転載されているものである。
クリアーな音質は全体で45分程で、トラック12の「未完のフーガ」は未完のまま演奏されていて唐突に終わる感がある。
ラジオ放送が本当にされたのであれば、録音された音源がベルリンへ運ばれたとも考えられ、この貴重な録音が保存されたと推測できる。
ジャケットに使われた写真は、いつ撮られたものか判らないが、カラヤンの左手薬指には指輪がはめられており、大変珍しいものである。
戦中の貴重な音源の登場を心から喜びたい。